【完全版】口臭を消す方法8選|主な原因と予防策を徹底解説

「口臭を消すためには何をすれば良い?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。口の臭いがいったん気になり始めると、友達や家族など周囲とのコミュニケーションの際に不安を抱いてしまうでしょう。今回は、口臭を消す方法や今すぐできる対策を解説します。口臭の原因についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。


この記事は約15分で読み終わります。

口臭が起きる原因


ここでは、口臭が起きる原因について解説します。

生理的口臭

生理的口臭とは、口腔内で細菌が増殖して起こる一時的な口臭のことです。唾液の分泌量が低下して口腔内が乾燥し、抗菌・殺菌作用が低下することが主な原因です。

生理的口臭は、唾液の分泌量が減りやすい空腹時や起床時に発生します。水分や食事の摂取、歯磨きなどで唾液が分泌されるとすぐに改善される場合があります。

病的口臭

病的口臭とは、歯垢や歯石、虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルが原因で起こる口臭のことです。

歯垢は歯の表面についた細菌で、臭いの強いガスを発生させます。唾液に含まれるミネラル成分と、歯に付いた歯垢が結合して硬くなったものが歯石です。歯石の上についた歯垢は歯磨きでも取り除きにくいため、口臭の原因になります。

また、舌苔(ぜったい)も口臭の原因となります。舌苔とは、細菌や食べかすなどが舌の表面に溜まり、苔状になった物質のことです。唾液の成分や細菌、微生物などが含まれており、舌苔の層が厚くなると口臭がきつくなります。

心理的口臭

心理的口臭とは、不安やストレスなどが原因で発生する口臭のことです。

ストレスを感じると、唾液が粘性を高めて外界からの細菌を防ごうとします。唾液の抗菌作用や洗浄作用などの効果も弱まるため、口臭がきつくなるのです。

心理的口臭は精神的な問題で引き起こされることが多いため、歯磨きなどのケアだけでは解決できません。心療内科やカウンセリングなどで根本から解決する必要があります。

飲食物やタバコ

臭いの強い食べ物や飲み物を摂取することも、口臭の原因のひとつです。体内に飲食物の臭いの成分が吸収されると、肺を通して鼻や口から排出されるため口臭がきつくなります。

臭いが強い代表的な飲食物は、にんにくやニラ、脂質の多い肉、アルコール、コーヒーなどです。

また、タバコを吸っている場合も口臭が引き起こされます。タバコに含まれるタールやニコチンなどの成分には、唾液の分泌を抑制する効果があるためです。

自分の口臭をセルフチェックしよう

自分にどの程度口臭があるか気になる場合は、セルフチェックがおすすめです。ここでは、口臭のセルフチェックの方法を紹介します。

方法1.コップやビニール袋に息を吹き込む

最も簡単でわかりやすい方法は、実際に息を吹きかけて、息の臭いを嗅ぐ方法です。コップやビニール袋を用意し、息を吹き込み、その臭いを嗅いでみましょう。息の臭いを不快に感じた場合は、口臭がある可能性もあります。

正確に臭いを確認するために、息を吹き込むコップやビニール袋は、無臭で清潔なものを使いましょう。

また、起きてすぐの口の中は、寝ている間に唾液が分泌されないことが原因で細菌が増えているため、口臭を感じやすい状態です。この「生理的口臭」は通常の口臭とは違うので、チェックするなら起きてすぐのタイミングは避けましょう。

方法2.唾液の臭いをチェックする

唾液の臭いをチェックするのもおすすめです。唾液の臭いがきつい場合は、その唾液が乾いて口臭となるため注意が必要です。

唾液の臭いをチェックする場合は、綺麗に洗った手や指で舌の上や歯茎、歯茎と歯の溝などを触り、臭いを嗅いでみましょう。特に歯と歯茎の間の溝は臭いが強くなりやすい部分なので、チェックが必要です。

方法3.口臭チェッカーを使う

正確に口臭を調べたい方は、市販の口臭チェッカーもおすすめです。口臭の原因になる揮発性硫黄化合物という物質の数値を測定して、口臭を数値化します。ドラッグストアや家電量販店などで入手できるので、挑戦してみましょう。

臭いを嗅ぐ方法は自分の主観によるところも大きいのですが、口臭チェッカーなら客観的に口臭を確認できるのが利点です。

また、量販店などで販売されている口臭チェッカーは、歯科医院で使われているものより精度は劣ってしまいます。しかし、セルフチェックとして使用するのであれば十分に機能しますので、客観的に口臭の数値を測りたい方はぜひ使ってみてください。

今すぐできる口臭対策

ここでは、今すぐできる口臭対策を紹介します。

歯磨き・うがいをしっかりする

口臭の大きな原因は、主に食べかすや汚れなどのプラーク(歯垢)です。歯磨きやうがいによってプラークを取り除き、口臭を緩和させましょう。

歯磨きの方法

歯磨きをする際は、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目にある細菌をしっかり取り除くことがポイントです。歯ブラシの毛の硬さは「普通」を選び、ブラッシングの際はやさしく小刻みに動かしましょう。

また、歯間ブラシやデンタルフロスを使用するのもおすすめです。歯間ブラシを使用する際は、歯と歯の間で細かく動かしながら丁寧に汚れを取り除きます。デンタルフロスは、歯に沿わせるようにして前後にゆっくり動かしましょう。

うがいの方法

生理的口臭は、うがいをするだけでも緩和されることがあります。

口臭予防に効果的なうがいの方法は以下の通りです。

1.口腔内の約半分ほどの量の水を口に含む
2.歯を閉じた状態で頬や唇を動かし、汚れを水流でかき出すようにうがいをする
3.前歯と唇、奥歯と頬の間にも水を流し込む
4.上あごに舌をこすりつけ、舌の表面にある細菌や汚れも除去する
5.これらの動作を4~5回に分けて行う

口の中に含む水の量を少なめにして、強い水流を作り出すのがポイントです。

舌磨きをする

舌の表面に溜まった汚れを除去すると、口臭を軽減できる場合があります。

舌磨きは以下の手順で行います。

1.口をゆすいで舌を湿らせる
2.舌ブラシや歯ブラシを舌に軽くあて、奥のほうから前に動かして汚れをかき出す
3.うがいをして汚れを外に出す

力を入れて強くこすりすぎると、舌の表面の組織が傷ついて炎症を起こしてしまいます。かえって口臭が強くなることがあるため、ブラシで舌を軽くなぞる程度にとどめておきましょう。

マウスウォッシュやデンタルリンスを使用する

マウスウォッシュやデンタルリンスで口をゆすぐと、歯垢や食べかす、虫歯や歯周病の原因となる細菌を洗い流せます。1日に2~3回程度を目安に、食事の後や就寝前などに使用するのがおすすめです。

ただしアルコール成分が強すぎると、口腔内の乾燥につながる場合があります。過剰に使用すると、唾液の分泌量が少なくなるおそれがあるため注意しましょう。

マウススプレーを使う

一時的に口臭を抑えたい場合は、マウススプレーがおすすめです。持ち歩きできるサイズのものもありますので、外出先での食事の後などすぐに歯磨きができない状況のときに役立ちます。

マウススプレーには、殺菌効果のある物質が含まれているものもあるため、口臭を短時間防ぐ効果が期待できます。また、口の中を潤して口臭を抑えたり、さまざまなフレーバーや香料で口臭を覆い隠したりすることも可能です。

効果やフレーバーにはたくさんの種類があります。お気に入りのフレーバーのものを持ち歩いて、食事の後やコーヒーを飲んだ後など、状況に応じて口臭予防に努めましょう。

サプリメントを使う

口臭を予防したり隠したりできるサプリメントもあります。消臭成分や殺菌成分を配合したものや、香料を配合して一時的に口臭を隠すものなどさまざまなサプリメントがあるので、自分に合ったものを探してみましょう。

また、口内フローラ(※)を整えるものなど、口内環境の改善をサポートするサプリメントもあります。口臭の原因に応じてサプリメントを使い分けることも大切です。

こうしたサプリメントは、一時的に口臭をカバーしてくれますが、強い臭いはカバーできないので注意しましょう。

※口内フローラ:口腔内の細菌の集まりのこと。善玉菌が多いほど口臭の予防や虫歯・歯周病に効果的。

キシリトール配合のガムを噛む


キシリトール配合のガムを噛むと、虫歯や歯周病を予防できます。虫歯の原因となる菌がキシリトールを分解できないため、口臭の原因や虫歯の原因菌の発生を抑えられるのです。

キシリトールには、主に以下のような効果が期待できます。

・細菌の活動を抑える
・口腔内の酸を中和させる
・唾液の分泌を促す

ガムの中に糖分が含まれていると、細菌が繁殖して口臭を悪化させる場合があるため、シュガーレスのガムを選びましょう。

口臭を消す飲み物を飲む

飲み物を飲むことで、口臭を抑えられる場合もあります。ここでは、口臭の軽減が期待できる飲み物を4つ紹介します。

水を飲むことで口腔内の乾燥を防ぎ、正常な唾液分泌を維持できます。また、食べかすを洗い流す効果もあるため、口臭緩和に役立ちます。

緑茶

緑茶には、「カテキン」というポリフェノールの一種が含まれており、強い抗菌作用があることで知られています。複数の研究で、カテキンが口臭の原因となる細菌(特に舌の上や歯周ポケットに生息する嫌気性菌)の繁殖を抑制する効果が確認されています。

特に緑茶に多く含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)は、口臭だけでなく歯周病や虫歯予防にも効果が期待される成分です。

また、飲むだけでなくマウスウォッシュとして利用した研究もあり、その有効性が実証されています。

出典:
BMC Complementary and Alternative Medicine, 2015「Green tea extract and its major constituent epigallocatechin-3-gallate inhibit growth and halitosis-related properties of Solobacterium moorei

Journal of Oral Microbiology「Effects of green tea extract epigallocatechin-3-gallate (EGCG) on oral disease-associated microbes: a review

Journal of Indian Society of Periodontology「Evaluation of the effectiveness of green tea mouth rinse on oral halitosis, tongue coating, and plaque accumulation in comparison with 0.2% chlorhexidine mouth rinse – A double-blind randomized control trial

牛乳

ニンニクやニラ、ネギなどを食べた後に感じる強い口臭は、「アリシン」と呼ばれる硫黄化合物が原因です。アリシンは呼気や皮膚から排出されやすく、通常の歯磨きでは完全に除去できません。

こうした臭いに対して、牛乳のように水分や脂肪分を多く含む飲み物を飲むことで、ニンニクの臭いを軽減する効果があることが研究により示されています。特に、ニンニクを食べる前に牛乳を飲むことで、臭いの広がりを抑える効果が高まると報告されています。

出典:
Journal of Food Science「Effect of Milk on the Deodorization of Malodorous Breath after Garlic Ingestion

ココア

ココアに含まれる「カカオポリフェノール」には、口腔内の細菌に対する抗菌作用があるとする研究が発表されています。特に、歯周病の原因菌や口臭の一因となる菌の増殖を抑える働きがあることがわかっています。

さらに、カカオには抗酸化作用や炎症を抑える働きもあり、総合的な口腔ケアに役立つ可能性があります。

出典:
Frontiers in Oral Health「A Phenolic-rich Extract of Cocoa (Theobroma cacao L.) Beans Impairs the Pathogenic Properties of Porphyromonas gingivalis and Attenuates the Activation of Nuclear Factor Kappa B in a Monocyte Model

PLOS ONE「A cocoa (Theobroma cacao L.) extract impairs the growth, virulence properties, and inflammatory potential of Fusobacterium nucleatum and improves oral epithelial barrier function

口臭を消す食べ物を食べる

食べ物の中には、口臭の軽減に効果が期待できるものがあります。ここでは、口臭予防に役立つとされる食品を紹介します。

りんご

りんごに含まれる「リンゴポリフェノール」や酵素には、臭気成分の分解作用があるとされています。特に生のりんごを食べることで、唾液の分泌が促進されるほか、歯や舌表面の汚れを物理的に取り除く効果も期待できます。

研究では、生のりんごがニンニク由来の臭いを大幅に軽減することが確認されています。

出典:Journal of Food Science「Deodorization of Garlic Breath Volatiles by Food and Food Components

はちみつ

はちみつには、強い殺菌・抗菌作用があることが知られており、口臭対策にも効果が期待できます。特に、口腔内の病原菌を抑える作用や、舌苔(舌の表面にたまる細菌や汚れ)の除去にも有効とされています。

近年の研究では、はちみつに含まれる過酸化水素が口腔細菌に対して殺菌的に作用し、口臭の原因物質の発生を抑えることが確認されています。

出典:Journal of Oral Biosciences「Honey in oral health and care: A mini review

乳製品

ヨーグルトやチーズなどに含まれるビフィズス菌や乳酸菌(いわゆるプロバイオティクス)は、腸内環境の改善を助けるだけでなく、口臭の軽減にも効果があるとする研究が増えています。

最新の研究では、プロバイオティクスの摂取が口臭原因物質(揮発性硫黄化合物など)を減少させる効果があると示されました。

腸内だけでなく、口腔内の細菌バランスにも好影響を与える可能性があり、日常的な摂取が勧められます。

出典:
Frontiers in Nutrition「Role of Probiotics in Halitosis of Oral Origin: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Clinical Studies
Frontiers in Microbiology「Improvement of halitosis by probiotic bacterium Weissella cibaria CMU: A randomized controlled trial

口臭の予防策

ここでは、口臭の予防策を紹介します。

定期的に歯のクリーニングを受ける

毎日歯磨きをしていても、口臭の原因になる歯垢や歯石は少しずつ溜まっていきます。自力ですべて除去することは難しいため、定期的な歯のクリーニングがおすすめです。

歯垢や歯石には口臭を発生させる細菌が存在するため、これらを除去することで口臭を防ぐことが可能です。また、細菌や汚れを除去し、口内環境を整えることで、ドライマウスの予防にもなります。

さらに、定期的に歯科医に口の中を見てもらうことで、口臭の原因にもなる歯周病や歯肉炎の早期発見も可能です。

水分をこまめに摂取する

水分を摂取すると唾液の生成が促進され、口臭の原因になる食べかすや細菌を洗い流せます。

唾液には口腔内のpHバランスを調整し、細菌の増殖を抑制する効果もあります。1日1.5~2リットルを目安に、こまめに水分を摂取しましょう。

また、食事の際によく噛むことも唾液の分泌を促します。口臭を予防できるほか、食べ物の消化・吸収を促進できるため健康の維持にも効果的です。

口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する

口呼吸は口腔内を乾燥させてしまうため、日頃から鼻呼吸を意識することが大切です。

鼻呼吸をすると、体内に取り込まれた空気が、鼻の粘膜で加湿されてから口腔内や喉に送り込まれます。しかし口呼吸は空気を直接取り込むため、乾燥して口腔内に細菌が増えてしまうのです。

また、睡眠時の口呼吸にも注意が必要です。鼻呼吸を促すサージカルテープを使用したり、マスクで口腔内の乾燥を防いだりして対策しましょう。

口臭の原因になりやすい飲食物は避ける

口臭の原因になりやすい飲食物は避けましょう。アルコールやコーヒーなどは口腔内の粘膜を刺激するため、口臭の原因である細菌を増殖させてしまいます。

また、にんにく、らっきょう、ニラなどの臭いが強い食品にも注意が必要です。

ホワイトニングをする

ホワイトニング自体に口臭予防の効果はありませんが、口腔内の健康状態を見直すきっかけとしておすすめです。

歯科医院で行うホワイトニングは、本格的な口臭予防効果が期待できます。薬剤の効果を最大限に引き出すため、施術前に専門的なクリーニングを行います。このクリーニングによって、口臭の主な発生源となる汚れを徹底的に取り除くことができるからです。

一方で、サロンなどで行うセルフホワイトニングは、歯科医院での施術とは異なり、歯垢や歯石の徹底的な除去といった医療行為は行えません。

しかし、使用する溶液によっては、歯の表面の汚れを落とすとともに、歯垢の付着を抑制したり、歯石の沈着を防ぐことに間接的に役立つ効果が期待できるものもあります。

セルフホワイトニングをお探しの方はぜひ「美歯口ホワイトニング」をご利用ください。通常のホワイトニングと比べて低価格なため、出費を抑えながら美しい歯を目指せます。

美歯口ホワイトニングで使う溶液には、食品などにも使われる成分が含まれているため、気軽に試しやすいのも魅力です。

美歯口ホワイトニングができる店舗については、ホワイトニングネットで検索できます。口臭を抑えながら白く美しい歯を手に入れたい方は、お近くの店舗を探してみてください。

まとめ

口臭の原因には、主に虫歯や歯周病、飲食物やタバコなどがあげられます。口臭を予防するためには、歯磨きやうがいで口腔内を清潔にしたり、水分をこまめに摂取したりすることが大切です。

口臭でお悩みの方は、本記事で紹介した口臭予防法を参考に実践してみてください。

記事をシェア