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いずれは福祉事業でも必須となる口腔ケアのサービス。
それを見越してセルフホワイトニングマシンに着目
インタビュアー:ビノン株式会社様はICTのコンサルティング事業、そして福祉事業の2つの柱を展開されているそうですね。その中で今回のテーマと関係する福祉事業では、どういったことをされているのですか?
大堀氏:障がいのある方が必要な支援やサポートを受けながら共同で生活するグループホームを運営しています。ここでは軽度・重度の知的障がいがある方たちが各施設に4?5名ずつ暮らしており、現在は約20施設を展開。入居者さんは男女問わず18歳から介護保険の切り替えまでと、幅広い年齢層の方にご利用いただいています。また、2025年2月から新たに発達に遅れを抱えている子どもたちの療育支援を行う放課後等デイサービスもスタートしました。
インタビュアー:そういった施設に株式会社シャリオンのセルフホワイトニングマシン「美歯口ホワイトニング」を導入されたというのはかなり珍しい試みですね。どういったきっかけから導入されたのでしょうか?
大堀氏:健康保持や口腔機能向上の観点からも口腔ケアの重要性が注目されていますが、いずれは福祉事業でも必須になることは目に見えているので、それに先駆けて導入しました。入居者さんの健康はもちろんですが、社内のスタッフにも使ってほしかったので、福利厚生といった意味でも導入するのは良策だろうと考えたんですよ。
インタビュアー:それを踏まえても、ホワイトニングサービスを提供するという考えはかなり画期的ですね。
大堀氏:以前から口腔ケアに注力していかなければとは思っていたんです。ご利用者様の中には、口腔ケアをすることが難しく、サポートが必要な方もいらっしゃいます。また、偏った嗜好やこだわりが強い方もいて、そういった場合は虫歯や歯周病のリスクが高くなりやすいんですね。それを回避するため、専用の歯ブラシを用いたサービスや他のツールなども比較検討はしていたんですが、なかなか効果が見えづらいというのもあって。ただ磨いてもらっているだけ、というのでは入居者さんも興味をそそられず、利用も長続きしないだろうと思い、しっかりと効果を実感できるものを探す中でこのマシンの導入に至ったという感じです。
また、当社では「「難しいを簡単に」~最新技術と共に~」という経営理念に基づき、最先端の技術を用いつつ、難しい状況や困っている状況を解消するサポートを、事業を通じて行っています。そのため、セルフホワイトニングという比較的新しい技術に対しても、入居者さんやスタッフの健康を支える一助になるなら積極的に活用したい、という想いもありました。
対面で人と接する福祉職は歯の美しさも好印象に。
ホワイトニングサービスは福利厚生としても魅力的
インタビュアー:セルフホワイトニングマシンは他社製品とも比較検討されたのでしょうか? その上で「美歯口ホワイトニング」を選ばれた理由をお聞かせください。
大堀氏:一つはコスト的にリーズナブルだったこと、そしてもう一つは手軽さが決め手になりました。
インタビュアー:手軽さについて、具体的に教えていただけますか?
大堀氏: 先ほども申しましたようにグループホームを20施設ほど展開しており、本来なら施設ごとにマシンを置ければ良いのですが、少人数施設に1台を置くにはコスト的にパフォーマンスが悪すぎますよね。その点、「美歯口ホワイトニング」はコンパクトな上、分解可能で持ち運びもできるので、施設を巡回して使えます。その手軽さと便利さが選ぶ決め手になりました。
インタビュアー:なるほど、実用性にも優れていた点が魅力だったのですね。社内のスタッフの方も利用されているそうですが、最初に導入されると聞いたときの反応や実際に使ってみた感想などを教えていただけますか?
石田さん:スタッフの石田です。最初、セルフホワイトニングマシンが導入されると聞いたときは「ホワイトニングは歯科クリニックに行って受けるもの」というイメージがあったので、それを社内でできることにまずは驚きました。しかも、歯科クリニックでホワイトニングをする場合は、それなりに費用がかかるというイメージもありました。それが福利厚生の一環でできるということで、「やれるのならぜひやってみたい」と、スタッフ一同興味津々でしたね。
佐々木さん:同じくスタッフの佐々木です。先日初めてやってみたのですが、他のスタッフからも「やっぱり白くなったよね」と評判も上々でした。劇的に白くなるのではなく自然な白さだったのも良かったです。このまま続ければ見た目の印象はもちろん、口臭などいろいろ気になるところが改善されるのかな、という期待感が持てました。
石田さん:私たちのような福祉職は対人援助職でもあるので、入居者さんに顔を近づけて話すなど、対面で接する機会が多いんです。その点でも口臭の問題はもちろん、歯もきれいなほうが印象も良いので、続けてやっていきたいという声が多いです。
インタビュアー:スタッフの方々にとっても魅力的な福利厚生になっているんですね。
佐々木さん:これまでは自分の歯のケアをそこまでやってこなかったこともあって、自分のためにやってあげることで、歯だけでなく気持ちの面でもシャンとなるというか、満足感がありますね。
目で見て、実感できるのがホワイトニングサービスの良さ。
歯が美しくなることを通して健康支援に役立てたい
インタビュアー:入居者さんからは、どんなお声が届いているのでしょうか?
大堀氏:やっぱり大変喜ばれていますね。普段からネイルを楽しまれたり、髪型にこだわったりと、美意識の高い方が多くいらっしゃるんですが、歯のホワイトニングとなるとなかなかハードルが高いようなので。「ホワイトニングは費用的に高いイメージがあり、自分ができるとは思っていなかった!」なんて喜ばれる声を聞くと、こちらも導入して良かったとうれしく思います。
インタビュアー:やはり歯が白くなることを目で見て、しっかりと実感できるのが良いんでしょうね。
大堀氏:特に女性の方たちは、自分の歯が少しずつきれいになってくるのがうれしいようです。歯が美しくなることで歯や口腔ケアに少しでも関心を持つなど、健康を守るサポートとして役立てられたらと思っています。
インタビュアー:今後は児童の施設でもホワイトニングサービスの提供を考えられているそうですが、どういった利用をお考えなんですか?
大堀氏:施設を利用しているお子さんの中にはじっとしているのが難しく、注意が散漫になることが多いので、そもそも歯磨き自体がなかなかできないというケースが多いんです。スタッフが口を開けて歯を磨いてあげることも嫌がるお子さんも非常に多いので、磨くというよりも、このマシンを使って違う形でケアしていければと考えています。ただ、1回の施術に20~30分ほどかかるので、その間いかに退屈させないようにするかを今はスタッフたちと話し合っているところです。
インタビュアー:さまざまなご利用のされ方をお考えなんですね。
大堀氏:入居者さんにとって、お口全体の健康的な美しさを得ることが喜びになればうれしいですし、歯に関心を持たれることで虫歯や歯周病などの予防にもつながればとも思っています。また、スタッフにとっても歯を白くすることで、仕事にもプライベートにもプラスの効果が出ればうれしいですね。
【会社概要】
ビノン株式会社
ICTコンサルティング事業・福祉事業を主に展開。中でも福祉事業では、新潟県内でグループホームなど福祉介護施設や発達障がい・知的障がいがある児童を支援する放課後等デイサービスを運営している。居住者と社内スタッフの利用に向けて、2024年12月と2025年1月にセルフホワイトニングマシン「美歯口ホワイトニング」を計2台導入。