目次

好印象を与える口元とは?
ここでは、口元の印象をより良く見せるためのポイントをご紹介します。
口角が上がっている
自然な笑顔と受け取られやすい口元の特徴として、左右の口角が軽く上がっている点があげられます。口角が上がっていることで、明るく親しみやすい印象を与えることがあります。
また、笑顔のときに見える「頬壁(バッカルコリドー)」と呼ばれる部分にも注目してみましょう。これは、口角と歯のあいだにできるすき間のことで、笑顔に奥行きが生まれ、より豊かな印象を与えることがあります。
スマイルラインが揃っている
スマイルラインとは、笑ったときに見える歯並びの曲線を指します。上あごの歯の先端を結んだラインと、下唇の曲線が調和していると、全体的に自然な印象を与えるといわれています。
また、笑ったときに上あごの歯茎がわずかに見える状態(1~2mm程度)も、バランスが良いとされることがあります。歯茎が大きく見える状態(3mm以上)を「ガミースマイル」と呼ぶこともありますが、印象の感じ方には個人差があります。
歯に清潔感がある
歯の色や清潔感は、口元全体の印象に影響を与える要素のひとつです。白く見える歯は、清潔感や健康的な印象を持たれやすいとされる傾向があります。
ただし、歯の色は加齢や生活習慣の影響も受けやすく、年齢に関わらず黄ばみが気になることもあるかもしれません。コーヒーや紅茶、赤ワインなどの飲食物による着色や、日々の歯磨きの仕方も関係しています。
セルフケアで改善が難しい場合は、ホワイトニングなどを取り入れてみるのも良いでしょう。無理なく取り入れられる範囲で、自分に合ったケアを検討してみてください。
歯茎の色が健康的
歯だけでなく、歯茎の色や状態も口元の印象に関わります。健康的な歯茎は、一般的に淡いピンク色をしており、清潔感や明るい印象を引き立てる要素のひとつです。
一方で、歯茎が赤く腫れていたり、黒ずんで見えたりする場合は、不健康な印象を与えてしまうおそれがあります。
主な原因としては、歯磨き不足による炎症、喫煙によるヤニの沈着、過度なブラッシングによる刺激、または色素沈着などがあげられます。

素敵な笑顔に近づくための方法
出会う方に好印象を与えられる素敵な笑顔を目指すためには、口元のケアに力を入れるのがおすすめです。
ここでは、自信を持って笑顔になれる口元になるためのポイントを解説します。
顔の筋肉をリラックスさせる
自然な笑顔をつくるには、緊張を解いて顔の筋肉をリラックスさせることが大切です。「笑顔をつくらなくては」と気負うのではなく、肩の力を抜いて深呼吸してみましょう。
笑顔をつくるには、筋肉をほぐすだけでなくメンタルからアプローチしていくことも必要です。自分にとって楽しみだと思えること、考えるだけでワクワクすることを想像してみましょう。
旅行の予定や没頭できる趣味など、できるだけ具体的にイメージできるものが最適です。心躍るイメージを描くことで、知らないうちに溜まっていたストレスやモヤモヤとした気持ちを発散し、自然と明るい表情に変えていけます。
メンタルケアとしては、就寝前にリフレッシュできるルーティーンを取り入れても良いでしょう。おすすめは、ベッドで仰向けになり、顔の筋肉が外に向かって広がりながら緩んでいくイメージで脱力することです。
寝る前にリラックスできる習慣をつけると、メンタルが整えられて表情にも良い影響が出てきます。睡眠の質を向上させる効果も期待できるので、ぜひ取り入れてみてください。
癖を見直す
口元に歪みがあると、自然に口角を上げるのが難しいです。普段の生活の中で口元を歪ませるような癖がないかどうか見直してみましょう。
例えば、普段から頬杖をつく癖があると、顎付近の筋肉の付き方に影響が出て口元が歪む可能性があります。食事でいつも左右のどちらか一方のみに偏って噛む癖がついている場合も、口元が歪む原因となるため気を付けましょう。
寝るときの方向も左右のどちらか一方に偏るのはあまり良くありません。顔が左右非対称になってしまうと、口角も歪みやすくなるからです。
表情筋のトレーニングをする
・表情筋を鍛えて魅力的な笑顔を目指しましょう。
割り箸で口角トレーニング
口角を上げるためのトレーニングとして、割り箸を使用する方法が有名です。
まず、割り箸を横にして左右の奥歯を使って咥えてみましょう。その状態で口を「い」の形にして30秒間キープします。そして、口の形を戻して10秒程度休みます。これを何度か繰り返しましょう。
最初のうちは30秒キープするのが少しきついかもしれませんが、毎日やっていると自然と口角が上がるようになってきます。1~2か月程度続けてみましょう。
舌を鍛えるトレーニング
口角を上げるには舌の筋肉も重要です。口を閉じた状態で歯茎を舌で時計回りになぞってみましょう。これを10回ほど繰り返してから、今度は反時計回りでも10回です。連続でやるとだんだんきつくなってきますが、簡単にできるので続けてみてください。
マスクを付けていれば、通勤中などでもできます。慣れてきたら回数を少しずつ増やしていきましょう。1~2か月程度毎日やっていれば100回くらいはできるようになり、口角も上がるようになってきます。
丁寧な歯磨きをする
歯の白さは普段の歯磨きのやり方も大きく関係しています。歯に付着した汚れが黄ばみの原因になってしまうため、汚れをきちんと落としておくことが重要です。ほとんどの歯垢や汚れは歯磨きで落とせるので、丁寧な歯磨きを心がけましょう。
歯と歯の間や歯茎との境目などは汚れが残ってしまいやすい場所です。歯磨きが雑になってしまうと、そのようなところから黄ばんできてしまいます。意識して丁寧に磨くようにしましょう。
ホワイトニングをする
ホワイトニングをすることで、歯の着色汚れを除去し、本来の歯の白さに近づけることが期待できます。歯科医院で歯科医師や歯科衛生士に施術してもらう「オフィスホワイトニング」なら、短時間でできるのが特徴です。忙しい方や、すぐに歯を白くしたい方に向いているでしょう。
歯科医院でマウスピースを作って自宅で行うホームホワイトニングというのもあります。ホワイトニング用の薬剤を処方されるので、それを使用して自分で行うやり方です。施術のたびに歯科医院に通う必要はありません。
ホームホワイトニングの場合には、効果を実感できるまでに時間がかかるのが特徴です。白くなるまでおおむね2週間以上はかかるものと捉えておくと良いでしょう。しかしその分、効果が長持ちしやすいというメリットがあります。
歯列矯正をする
笑顔の印象をより整えたいと考える方にとって、歯列矯正はひとつの選択肢となります。歯並びが整うことで、唇の動きが自然になり、笑顔がより柔らかく見えることがあります。
また、かみ合わせの改善によって、顔全体の筋肉のバランスが整い、口角が上がりやすくなるといった変化も期待できます。スマイルラインが整うこともあり、笑顔に自信を持ちやすくなるかもしれません。

まとめ
好印象を与える自然な笑顔になるには、口角を上げ、歯の清潔感を保つことがポイントです。口角は、割り箸を使ったトレーニングや舌の筋肉を鍛えるエクササイズを継続することで、少しずつ意識しやすくなるでしょう。
また、口元のケアをより意識したい方は、ホワイトニングや歯列矯正といった方法を取り入れたり、日々の丁寧な歯磨きを心がけたりするのもひとつの選択肢です。自分に合った方法で、無理のないケアを続けるようにしましょう。
毎日のちょっとした意識が、自然で魅力的な笑顔につながっていきます。