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セルフホワイトニングとは?オフィスホワイトニングとの違い
ここでは、セルフホワイトニングとはどのようなものか、歯医者さんで行うホワイトニングとの違いについて解説します。
セルフホワイトニングとは
セルフホワイトニングとは、自分でホワイトニングを行うことです。歯医者さんにしてもらうホワイトニングは、オフィスホワイトニングといいます。
自分で行うセルフホワイトニングには、大きく分けて以下の2種類があります。
・自宅で行うもの
・サロンや専門店で行うもの
自宅で行うセルフホワイトニングも、サロンや専門店で行うセルフホワイトニングも医療行為には当たりません。そのため、どちらも保険対象外です。
セルフホワイトニングは医療行為ではないので、歯医者さんが扱う薬剤や機器は使えません。ではセルフホワイトニングは、どのようにして歯を白くするのでしょうか。
オフィスホワイトニングとの違い
セルフホワイトニングと歯医者さんでしてもらうホワイトニング(オフィスホワイトニング)の違いは、目指す白さに違いがあります。
セルフホワイトニングとオフィスホワイトニングの違いは、以下の通りです。
セルフホワイトニング | オフィスホワイトニング | |
効果 | 自然な白さ | しっかり白くなる |
成分 | 化粧品・医薬部外品として認められた成分(酸化チタン・酸化タングステン) | クリニックでしか扱えない強力な成分(過酸化水素・過酸化尿素) |
費用(1回あたり) | 2,000円~5,000円 | 10,000円程度 |
資格 | 不要 | 歯科医院の有資格者のみ |
痛み | なし | あり |
歯科医院では、過酸化水素を使ってホワイトニングを行います。過酸化水素は歯医者さんが使える薬剤です。過酸化水素を使うと、本来の歯の色以上に白く漂白する効果があります。
一方で、過酸化水素が含まれていないセルフホワイトニングは、歯の表面に付着した汚れや着色を除去することで、歯を本来の色に近づける効果が期待できます。具体的には、エナメル質(歯の表面の部分)の外に付いている汚れを浮かせるイメージです。
セルフホワイトニングでは、自身ですべての施術を行うため、ホワイトニングの効果は個人差が大きいといわれています。また、サロンや専門店、商品によって費用も異なります。

セルフホワイトニングのメリット
セルフホワイトニングには、オフィスホワイトニングにないさまざまなメリットがあります。ここでは、そのメリットを3つ紹介します。
費用が抑えられる
セルフホワイトニングの最大のメリットは、費用が安く抑えられることです。
オフィスホワイトニングの相場は、一般的に1回あたり20,000円~70,000円です。
一方、サロンでのセルフホワイトニングは、1回あたり2,000円~5,000円程度と安価です。自宅で行う場合でも、ホワイトニングのグッズによって数百~数千円程度で始めることが可能です。
あまり予算をかけたくない場合や、気軽にホワイトニングをしたい場合はセルフホワイトニングがおすすめです。費用面でも続けやすいため、セルフホワイトニングを選択する方も多いでしょう。
安全で痛みが少ない
オフィスホワイトニングは、過酸化水素などの、刺激性のある薬剤を高い濃度で使用するため、知覚過敏などの痛みが出てしまうことがあります。痛みに個人差はあるものの、痛みが気になって生活に支障が出てしまうことも考えられるでしょう。
しかし、セルフホワイトニングは、ポリリン酸や酸化チタンなど安全で歯に刺激の少ない成分を用いるため、痛みを感じにくいのがメリットです。薬剤によって歯のエナメル質を傷つけるリスクも軽減できます。
また、施術後の食事制限もありませんので、すぐに通常の生活に戻ることができます。
手軽にホワイトニングできる
オフィスホワイトニングの場合、1回の施術で1時間以上かかることが多い傾向にあります。一方、自宅で行うホワイトニングの場合、市販のグッズを買うだけですぐに始められるのがメリットです。
また、サロンでのセルフホワイトニングの場合、30分程度で終わるところもあります。施術回数の制限がなく、集中して毎日通うこともできるため、特定の日までに歯を白くしたい場合にも向いています。

セルフホワイトニングの種類
セルフホワイトニングには、自宅で行うものとサロンで行うものの2種類に分けられます。それぞれの違いについてご説明しましょう。
自宅でのセルフホワイトニング
自宅で行うセルフホワイトニングにはさまざまな方法があります。例えば、歯を白くするために自宅で市販の歯磨き粉などを使用することも、セルフホワイトニングに当てはまるでしょう。
自宅でのセルフホワイトニングには、以下のような方法があります。
・ホワイトニング用の歯磨き粉
・歯のマニキュア
・歯の消しゴム
・マウスウォッシュ
など
なお、歯科医院で専用のマウスピースを作成し、自宅で行う「ホームホワイトニング」という方法もありますが、これは歯科医師による医療行為の一部であり、厳密にはセルフホワイトニングとは区別されます。
サロンでのセルフホワイトニング
サロンで行うセルフホワイトニングの費用は、1回3,000円~5,000円程度です。
サロンでの基本的な施術の流れは、下記のとおりです。
1.カウンセリング後、利用者自身で歯磨きをする
2.歯の表面に溶液を塗り、LED照射を行う
3.歯の溶液を拭き取り、水で口をゆすぐ
4.2と3の手順を数回繰り返し、最後に歯磨き、口をゆすぐ

セルフホワイトニングの効果
セルフホワイトニングはどれくらいの効果があるのでしょうか。効果を実感できるまでの期間や過程についてご説明します。
歯の色の原因によって効果は変わる
セルフホワイトニングは歯の表面についた汚れを落とすため、飲食による着色やくすみなどには高い効果がありますが、歯の本来の色には効果はありません。
人の歯は、エナメル質の違いで本来の色が異なるため、元から歯が黄ばんで見える人や、加齢によって歯が変色した人に関しては、効果を実感しにくい場合もあります。
自宅でのセルフホワイトニングの効果
ホワイトニング用の歯磨き粉で元の歯の白さに近づけるには、数週間から数ヶ月程度、継続的に使用する必要があります。効果を実感するまでの期間は、歯の着色汚れの程度によって異なります。
また、歯のマニキュアの場合、歯の表面に塗料を塗るだけであるため、すぐに効果を実感しやすいでしょう。ただし、効果が持続するのは数時間~1日程度と限られます。
歯の消しゴムは、表面の着色汚れを物理的に除去するため、比較的効果を感じやすいセルフホワイトニングです。ただし、研磨剤によって歯が傷つくことも考えられるため、使用時には注意しましょう。
サロンでのセルフホワイトニングの効果
サロンでのホワイトニングも、施術前の歯の色の状態や生活習慣によって効果を実感できる回数は異なります。
最低週1回のペースで、3~4回サロンに通う必要がありますが、喫煙する人や濃い色の飲食物を日常的に食べる人は、より時間がかかるでしょう。

セルフホワイトニングの効果を維持する方法とは?
セルフホワイトニングを行った後、その効果を維持する方法を紹介します。
オーラルケアを丁寧に行う
歯ブラシの硬さは、歯垢をきちんと落とせる「ふつう」の歯ブラシがおすすめです。硬い歯ブラシは磨いたつもりになっただけで十分に歯磨きができていないことがあります。
また、研磨剤の入った歯磨き粉は歯のエナメル質が削れてしまうため、避けたほうが無難です。
そのほか、歯周病になってしまうと歯茎が下がり、ホワイトニングをした部分としていない部分の差が見えてしまうので、歯周病にならないように気を付けましょう。
濃い色の飲食物を控える
以下のような濃い色の飲食物は、歯の着色汚れの原因となります。
・コーヒー
・緑茶
・紅茶
・赤ワイン
・チョコレート
・カレー など
もしこれらの飲食物を口にした後は水ですすぐか、または控えた方がホワイトニングの効果を維持できます。
ホワイトニング後の食事については、以下の記事で詳しく解説しています。
「ホワイトニング後の食事はどうする?おすすめの食事メニューも解説」
セルフホワイトニングは続けられる習慣で継続しよう!
セルフホワイトニングは効果を実感できるまで時間がかかる場合が多いため、ストレスなく続けることが重要です。
セルフホワイトニングは安価で自分のペースではじめられるものが多いので、自分に合ったやり方を見つけて継続しましょう。
ホワイトニングを長持ちさせる方法については、下記の記事もご覧ください。
「ホワイトニング方法によって持続性が大幅に異なる!長持ちさせる方法」

まとめ
セルフホワイトニングは、歯の表面についた汚れを落とすため、歯を本来の色に近づける効果が期待できます。自宅で行う方法と、サロンに通って行う方法があり、費用は使用する商品やサロンによってさまざまです。
しかし、オフィスホワイトニングにはない多くのメリットがあるため、手軽にホワイトニングを試したい方や費用を抑えたい方に適しています。
セルフホワイトニングは、歯の色によって効果を実感できるまでの期間が異なります。自宅で行うセルフホワイトニングの場合は、数か月かかることもあるため、無理なく続けられる商品を選ぶことが重要です。